乗鞍でライトなハイキング&ゆったりコーヒータイムのすすめ
「ハードな登山は今はいいかな。」もしくは、「これから登山を始めたいけれど、いきなり本格的な登山はちょっと……。」でもやっぱり、「自然に触れたい、できれば美味しいコーヒーでも飲みながら ゆったり過ごしたい。」そんな風に思うことってありませんか?
そこで今回は、ライトハイクにおすすめの乗鞍高原で、山歩きも楽しみつつ、美味しいコーヒーを味わいつつ、ゆったりと過ごす方法をご紹介します。
乗鞍高原は ライトハイキング天国?
乗鞍で登山・ハイキングと言って、まず思い浮かべるメジャーなことは、何と言っても乗鞍岳の登山。
乗鞍高原からは、標高2700mの畳平までバスでアクセスでき、その最終停留所である畳平から約1時間半歩いて登るだけで、乗鞍岳最高峰の剣が峰(標高3026m)へ到達できてしまいます。標高3000m級の山に比較的楽な形で登れ、 天空の世界を大満喫できるということで、登山初心者にも人気の山なのです。
でも、乗鞍の魅力はそれだけではありません。実は高原内には魅力のあるトレイルがたくさん。標高1500m付近の高原内からは乗鞍岳へと登山道が整備されていますし、その他にも滝めぐりや池めぐりができるトレイル、 水芭蕉の群生地を楽しめるトレイルや、とっておきの景色を楽しめるトレイル、人にあまり出会うことなく静けさに浸りながら歩けるトレイルなどなど、まだあまりメジャーにはなっていない、でも知る人ぞ知る乗鞍の魅力を感じて頂ける要素がたくさんあります。
そういった意味で乗鞍は、登山をする方のハードな登山の前後、その身体ならしやクールダウンにも最適ですし、本格的な登山を始める前の軽いハイキングを楽しみたいという方=ライトハイカー にぴったりのトレイル天国。
そう。
乗鞍の楽しみは、いや乗鞍だけではなく山の楽しみは、頂上を目指すだけではないのです。
山の楽しみ 山とコーヒーと私
ライトハイクに限らずとも、山を楽しみたい!場所は決まった!いざ出発!となったとしたら、皆さんは何を楽しみに歩きますか?
山ならではの景色?
植物や動物に会いに?
絶景写真を撮ること?
自然の中に身を置くだけでじゅうぶん?
ではそこに、自然に囲まれてホッとできるおいしいコーヒータイムが待っているとしたら……?
美味しいコーヒーを飲みながら、ゆったりと自然を楽しむ。
それはきっと、とても贅沢な時間。山とコーヒーと私の味わい深い時間。
GiFT NORiKURAで乗鞍焙煎のコーヒーを手に入れる
山でコーヒー。山とコーヒー。この相性の良さは、山好きの方やコーヒー好きの方なら、きっとみんなうんうんと頷いてしまうのでは。 でも、いざ山で美味しいコーヒーを楽しみたいと思うと、そう簡単にはいきません。
山道具屋さんでは、山でコーヒーを楽しみたい方のためのミルセットなどが販売されており、見たことのある方も、あるいは既にお持ちの方もいるかと思います。道具を揃えて持っていけば、挽きたてのコーヒーを山で味わうことができます。これはこれで、楽しそう。ただし、必要な道具を一式揃えて山に持っていくとなると、ちょっとハードルが高い。それに、ライトハイクとなれば、荷物もできるだけライトにいきたいところ。
それじゃあと、ドリップパックのコーヒーやインスタントコーヒーを持っていくという手もありますが、なんだかちょっと味気ないと思う時もあるような……。
あとは、途中の山小屋に寄ることができれば、そこで淹れたてのコーヒーを飲むことができます。山小屋の雰囲気も楽しみつつ飲むコーヒーもまたよし。でも、コーヒーがほしいタイミングで山小屋があるかというと、残念ながらいつもそうではありません。
そこでお勧めしたいのが、「美味しい挽きたてコーヒーをタンブラーにつめて持ち歩く」というスタイル。これなら好きな時に、好きな場所で味わうことができる。
そして、せっかく乗鞍を歩くのなら、他のどこかではなく、この乗鞍の地で丁寧に焙煎されたコーヒー「のりくら焙煎コーヒー」を手に入れたいところ。乗鞍の景色と共に、乗鞍で焙煎された香りたかくて美味しいコーヒーを味わう。想像するだけで、なんだか鼻の下がのびてしまいます。
そんなわけで、GiFT NORiKURAの『のりくら焙煎コーヒー』をタンブラーにつめて、乗鞍を歩いてみたある日のことをご紹介します。
見晴らしのいい隠れスポットをめざして歩く
GiFT NORiKURAでは、タンブラーが無料レンタルできます。この日はハンドドリップのコーヒーを注文し、そのタンブラーにいれてもらいました。 香りがいいです。
そしてGiFT店内にある、
「Welcome to Mt.Norikura」
と書かれたブラックボードでハイキングトレイルをチェック。
この日は知る人ぞ知る、隠れビュースポットの「見晴岩」を目指すことに。白骨温泉へと向かう、見晴峠の途中にある、とっておきの場所です。
ハイキングはGiFTのある乗鞍観光センターからスタート。表通りの一本奥の道を歩いて、トレイルの入口へ。入口はペンション ポエティカルさんのすぐ脇。鈴蘭(観光センター周辺のこと)と白骨温泉への標識が目印です。
静かな森の中、見回すとあちこちにかわいい植物たちの姿が。癒されます。
上を見上げると、カラマツの枝葉が線香花火のように広がっています。
とにかく静か。途中、誰かさんの落とし物がコロンと。カモシカかな。
テクテクと山道を上がっていくこと小一時間。ちょっと開けた場所に到着。
見晴らし岩まではあともう少し。ゆったりコーヒータイムも、あともう少し。
見晴らし岩に到着 待望のコーヒータイム
ありました。ドデンと佇む大きな岩が!
ここです、ここです、見晴岩。
よじ登ってみると、そこにはブワーっと視界が開け、
「わーーー!」
っと声が出てしまうのです。
何度行っても、やっぱり声が出てしまう。ヤッホー。
それだけ、心が震える場所なのかもしれません。(あくまでも、私にとってはですが(笑)。)
さて、お待ちかねのコーヒータイム。
目の前には乗鞍岳と、そのふもとに広がる乗鞍の森と林と。
聞こえるのは風に揺れる木の葉の音と鳥の声。
なんにもない。でも、求めていたものはある。
山とコーヒーと私のゆったりとスローに流れる贅沢な時間。
最高です。最高すぎます。
気持ちがいいので、お昼寝でもしようかな……zzz
実はこの場所、新緑の時期も美しいし、10月下旬~11月初旬のカラマツの黄葉の時期に来ると、辺り一面が黄金色に染まり、それはそれは美しいのです。あぁ、その頃にまた来なくては。
下山後もカフェでゆったり
さて、心ゆくまで見晴岩で過ごした後は、またのんびりと下山を。
てくてくと歩き、観光センターに到着。
GiFTでタンブラーを返却します。
サクッとその場を立ち去ってももちろん良いのですが……。
この日は、タンブラーの返却がてら、ちょっとカフェで余韻にでも浸ろうかと。
少し肌寒かったこの日、下山後のスイーツは、のりくらチャイとYUM YUM TREEのバウムクーヘンをオーダー。これは、オーナーYuma氏おすすめの組み合わせ。
バウムのふんわりと優しい食感と、スパイスの効いたチャイが体に染みます。染みわたります。
そんな風に染みわたるハーモニーを楽しみつつ、この日のライトハイクを思い返してみると……。
頂上に登る!ハードな道を乗り越えて絶景を見る!といった派手さはなくとも、今回のようにじゅうぶんに心満たされるハイキングがあるなぁと、そのことをしみじみと実感するのでした。
乗鞍でライトなハイキング、ものすごーくおすすめです。
そのお供に、じっくりと丁寧に淹れられたコーヒーがあれば、満たされ感はなおさら。
あなたは、乗鞍でどんな過ごし方をしたいですか?
What are you going to do in Norikura Kogen?
※記事内にあったメニューその他、GiFT NORiKURAのお取り扱いメニューはこちらへどうぞ。
※乗鞍での登山・トレッキング情報について詳しくは、のりくら観光協会公式サイトへどうぞ。
(記事:Ayako Momiji)